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デュピクセント発売3か月後の調査
野本真由美クリニック銀座
院長の野本真由美です。
いつもご覧いただきありがとうございます。
アトピー性皮膚炎の待望の新薬「デュピクセント」の発売3か月後の市販後調査が届きました。
全国で約1500名の患者さんが治療を受けていて、副作用は86名(106件)に生じています。
重大な副作用は、なんといっても初回治療時のアナフィラキシー反応を起こした方が2名いらっしゃることです。
ネオーラルの内服治療からデュピクセント治療に切り替えた方で、アトピー性皮膚炎とは異なる発疹が全身に生じた方が1名いらっしゃいました。
副作用で一番多いのは、やはり結膜炎(12件)。アレルギー性結膜炎(23件)でした。
次に多いのは、注射部位の疼痛(11件)です。
デュピクセントは比較的痛みを感じやすい注射だと思います。
私は美容皮膚科医なので顔に注射を打つことが多く、様々な経験から、この「痛み」に配慮した注射をこころがけています。
デュピクセント治療は、アメリカでは「治療に反応しないひとがほぼいない」と言われている治療だそうです。
私も効果がないと感じた患者さまをまだひとりも経験していません。
実際に、当院でデュピクセント治療を受けていらっしゃる複数の方が、
「街で自分と同じアトピー性皮膚炎の人を見ると、デュピクセント治療があることを教えてあげたくなる」とおっしゃっています。
アトピー性皮膚炎の重症患者さんはまだまだ多いのに、まだ全国で1500名の方しか治療を受けていない…と思うと、もどかしい気持ちもあります。
痒みで眠れない人が一人でも減りますように。
いい治療がみなさんに届きますように。
心から願っています。
クリニック電話番号は03-4405-5100です。
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