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肺と皮膚
野本真由美クリニック銀座
院長の野本真由美です。
電話番号は03-4405-5100です。
いつもご覧いただきありがとうございます。
東洋医学に、体の働きを5つに分類する「五臓」という考えがあります。
皮膚は五臓の「肺」に属すると考えられていて、
皮膚と肺には深い関係があります。
皮膚の弱いアトピー性皮膚炎の方が、喘息という肺の病気を合併することもよくあります。
皮膚をきれいにするために、呼吸に注目することは大切です。
深い呼吸をして自律神経バランスを整えると、皮膚も整いやすくなります。
先週、大人になって気管支喘息と診断された女性が受診されました。
気管支拡張剤、ステロイドの内服や点滴を行っても症状は一進一退で、
急に息苦しくなるため、お仕事にも支障がでていました。
この方は、呼吸器専門医を複数受診したのち
ついにある免疫・アレルギーの名医の診察を受けることができました。
〇〇先生は、
「大人になって突然起こる喘息は、診断が正しくないことも多い。
その原因の多くが、自律神経のバランスが乱れて気道が狭くなっているためです。
生活習慣を見直していけば、必ず治ります。」
とおっしゃったそうです。
これまではずっと
「大人の喘息は治りにくいから、数年はかかると思って下さい。」と言われ続けていたので
〇〇先生の言葉でこの方の気持ちは一気に楽になり、
生活習慣に気をつけた結果
自然に発作が起きなくなったというのです。
そして、肺の調子がよくなると、皮膚の不安定な症状も同時に消失しました。
東洋医学では、長引く喘息の治療に柴胡剤という漢方をよく使います。
柴胡剤はストレスをマネージメントして、自律神経バランスを整える作用があるので
私もこの方に以前から柴胡剤を処方させていただく機会がありました。
伝統医学の教えが、西洋医学を極めた名医の言葉と一致したことは
とても興味深い。
「アプローチは違っても、同じ山を見ていた」ということです。
女性にいつもの笑顔が戻って、本当によかったなあと思った日でした。
寝室の木漏れ日から映る陰に
美しさを感じた朝。
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