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日焼け止め吸収剤
野本真由美クリニック銀座
院長の野本真由美です。
いつもご覧いただきありがとうございます。
最近は、やはり新型コロナウイルスに関する医学記事が増えていると感じます。
さて、今週読んだ論文からひとつご紹介します。
健康な人48名に、ローション、エアゾールスプレー、非エアゾールスプレータイプの日焼け止めを使用して
体表面積の75%(海で泳ぐときに使用するイメージでしょうか)に塗布しました。
すると、1回塗布後でも、含まれていた6種類すべての日焼け止め吸収剤(アボベンゾン、オキシベンゾン、オクトクリレン、ホモサレート、オクチサレート、オクチノキサート)が、
血液中にFDA(アメリカの厚生労働省)の基準を大幅に超える濃度で検出されたという臨床報告でした。
(MK Matta, J Florian, R Zusterzeel, et al :Effect of Sunscreen Application on Plasma Concentration of Sunscreen Active Ingredients; 2020 Jan 21; 323 (3)256-267より)
皮膚科で日焼け止め散乱剤をお勧めする理由は、
日焼け止め吸収剤はアレルギーや光線過敏を起こすことがあるためですが、
大量につけるとここまで体循環に入ってしまうとは。。
おどろきです。
この論文を読んで、あることを思い出しました。
私は大学勤務時代、40度の高熱を伴い、体中が赤く腫れあがり、全身に小膿疱が1000個以上できて緊急搬送された20代女性の主治医になったことがあります。
症状が改善してから後日原因を調べたところ、
原因はその女性が飲んでいた輸入のサプリメントだったのです。
しかも、原因となる成分は主成分のビタミンではなく、
一緒に配合されていた日焼け止め吸収剤に使用されるPABA(パラアミノ安息香酸)でした。
それ以来、サプリメントはできるだけ国産で、
自分の目で成分、原産国を確認した製品を患者さんに紹介するようになったことは言うまでもありません。
自身でレシピを書けるので、
院内には自分で納得して作成したサプリメントを厳選してご用意しています。
電話番号は03-4405-5100です。
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