ブログ
保湿と保護
野本真由美クリニック銀座
院長の野本真由美です。
いつもご覧いただきありがとうございます。
「ワセリンやオイルをつけるとかゆくなる」
「ヒルドイドフォームは保湿された感じがしない」
外来でこういう声を聞くことがあります。
こういうときは、「保湿」と「保護」の役割を知っておくとよいでしょう。
皮膚が乾燥しているときは、角質を保水する必要があります。
その時は、ヒルドイドや尿素などの保湿剤を使います。
皮膚に傷があるとき、環境因子の刺激を感じるときは、ワセリンやオイルなどの保護剤を使います。
保護剤では角質は保水されていませんが、皮膚から水分が蒸発することを防ぐことができます。
ワセリンやオイルをつけるとかゆくなるのは、皮膚の温度が上昇するためです。
ドーバー海峡を海で渡るアスリートは、全身にワセリンを塗布しますが、これは低体温を防ぐためです。
皮膚に痒みが起こりやすい人は、温まるとかゆくなるので、保護剤のつけすぎでかゆみがでてしまうことがあるのです。
また、オイルは常に「酸化」、つまり錆びとの闘いです。
30代以降は酸化=老化との闘いですので、空気に触れやすい部位のオイルは最小限がいいでしょう。
特に、シミがでやすい人はオイル美容との相性がよくありません。
アトピー性皮膚炎の方がヒルドイドフォームを物足りなく感じるのは、
オイルフリーのため保護の役割が不足するためでしょう。
クリニック電話番号は03-4405-5100です。
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