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マスクと皮膚
野本真由美クリニック銀座
院長の野本真由美です。
いつもご覧いただきありがとうございます。
コットンのマスクでは感染症対策として不十分なので
持っていてもやはり医療用マスクをつけています。
マスクはこれからもずっとつけなくてはならないので
私も含めて、肌が弱い人には悩ましいですよね。
「マスクをすると、皮膚にどのような変化が起きるのか」
調べた論文をご紹介します。
(W Hua, Y Zuo, R Wan, et al:Short-Term Skin Reactions With N95 Respirators and Medical Masks 、Contact Derm; 2020 May 13)
N95マスクと医療用マスクを20名の成人がつけて実験をしています。
これらのマスクを2時間および4時間着用すると、
両マスクとも、皮膚の水分量、油分量、経皮水分蒸散量、赤みスコア、PHすべてが上昇しました。
N95マスクの方が、皮膚の回復にはより時間がかかりました。
マスク内の湿度の上昇は汗の分泌を促し、汗が多くなると経皮水分蒸散量、PHが上昇するので
バリア機能が低下して「摩擦に弱い肌」になります。
またマスク内で皮膚の温度が1度上がると、皮脂の分泌は10%上昇します。
興味深いことに、皮脂の分泌はマスクをつけていない部位でも増加していました。
マスクをするとニキビができやすい人、メイクが崩れやすい人に関係しています。
マスクをしているうちにゼオスキンヘルスのセラピューティックをしたいという方がとても多いですが、
マスクをしながらのセラピューティックは、
①赤みが強めにでやすいということ
②汗でチクチクと刺激を感じやすいこと
③ニキビが一過性にできる可能性もあること
④PHが上昇しやすいことを考えた洗顔料選び
⑤摩擦にはさらに気をつける必要があること
などを総合して、その方に適した製品を選んでいます。
だっこ。
電話番号は03-4405-5100です。
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