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油は酸化します
野本真由美クリニック銀座
院長の野本真由美です。
いつもご覧いただきありがとうございます。
老化や病気の多くに関係する「酸化」。
私は漢方薬の抗酸化力(錆びるのを防ぐ力)の研究で大学院を卒業したので、酸化については詳しく学んでいます。
ビタミンcの外用に力を入れているのも、皮膚を酸化から守る視点のひとつです。
オバジ先生が強調されている「オイルコントロール」は、私もとても大切だと思います。
皮脂の酸化コントロールや、外用の油性成分の過剰抑制は、アンチエイジングそのものです。
上の写真は、酸化しにくいワセリンとして知られるサンホワイトp-1と白色ワセリンの酸化の経時変化です。
同じ「ワセリン」でも、こんなに酸化に差がでるのです。
私の患者さんは、ジェネリック外用剤を基本的には禁止にさせていただいているのですが、
それは、処方して届けたい基剤と同じ製品ではないからです。
私が体によく処方している鳥居薬品のアンテベート軟膏は、酸化しにくい上段のサンホワイトp-1の基剤を使用しています。
同クラスのジェネリック医薬品にいくつか問い合わせましたが、写真下段の「白色ワセリン」とのことでした。
炎症があるところには酸化が起こっているのですから、
せめて使用する外用剤の基剤が酸化しやすいものを避けたいと思っています。
今年の日本皮膚科学会雑誌(第129巻第10号)に掲載された、ヒルドイドクリームとビーソフテンクリームの保湿力の差のデータも驚きました。
ジェネリック医薬品のビーソフテンクリームが、無塗布群と角質水分量にほとんど差がないなんて・・・。
ジェネリック医薬品は先発品と異なり、人で確認しなくても販売ができるシステムなのでこういうことが起こってしまうそうです。
医療のデータは日進月歩。
毎日の勉強がかかせません。
電話番号は03-4405-5100です。
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