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食べられるもの
野本真由美クリニック銀座
院長の野本真由美です。
いつもご覧いただきありがとうございます。
「植物（ボタニカル）由来だから、肌に優しいと思っていた」
自然派化粧品が肌に合わなくて受診される人は、たくさんいらっしゃいます。
皮膚科で一番多い病気のひとつが「植物かぶれ」であることを、ご存知でしょうか。
植物は食べてもアレルギーは起きにくいですが、つけるとアレルギーが起こりやすいという特徴があります。
皮膚は異物を拒絶する力が大きく、消化管は異物を寛容する力が大きいためです。
「食べられるものは、塗らずに食べて下さい！」
これが私が一番お伝えしたい事です。
植物である漢方薬の内服を拒絶する人はあまりいませんが、漢方薬を外用するとかぶれる人が増えます。
「塗る」という行為は、アプローチが容易なので忘れがちですが、
免疫の門をくぐりぬけることができる物質か、空気に触れて容易に酸化する環境に耐えられる物質かなど、
様々な因子を考えながら行うべきです。
得したつもりで損をしないように気をつけるのが、皮膚のスキンケア、そして治療なのです。
私は高校生のときに「免疫」に興味を持ち、医学の道にすすみました。
人体最大の免疫臓器である皮膚を専門として、
「自分」と「自分でないもの」の境界を深く考える旅は続いています。
クリニック電話番号は03-4405-5100です。
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