オバジ先生が目指す「スキンヘルス」を通じて、日本人にあった治療で、病気を診るのではなく人を診る医療を提供していくクリニック、それが野本真由美クリニック銀座です。

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日焼け止めで刺激を感じやすい方へ

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野本真由美クリニック銀座

院長の野本真由美です。

いつもご覧いただきありがとうございます。

私は毎月、美容皮膚エキスパートナース(EDEN)の皆さんに

学びを深めるための論文を紹介しています。

来年4月号のために選んだ論文の一つに

15年後のシミと紫外線対策についての興味深い研究がありました。

今回は、関連する4つの研究をご紹介します。

私は以前から、

「紫外線対策は、皮膚から遠いところから始めましょう」

とお伝えしています。

特に敏感肌の方は、日焼け止めが刺激になり、使えないこともあります。

でも、日焼け止めを塗れないからといって、外出を控える必要はありません。

15年後のシミを予測した研究

2026年、皮膚科医の専門知識とAIを用いて、紫外線対策による15年後のシミの変化を予測した研究が発表されました。

38歳女性の頬のシミが大きく悪化する予測確率は、

  • 紫外線対策なし:71.35%
  • SPF50+の日焼け止めを毎日使用:39.24%
  • 日焼け止め+物理的遮光:10.60%

でした。

私が注目したのは、日焼け止めに物理的遮光を加えることで、予測確率が大きく下がったことです。

これは実際の15年間の追跡結果ではなく

専門家の知識を組み込んだ予測モデルですが

日焼け止めだけに頼らない紫外線対策を考えるきっかけになります。

日陰や衣類にも紫外線防御効果があります

2011年の米国の研究では、成人3,052名を調査した結果

日陰をよく利用する人では複数回の日焼けのオッズが30%低く

長袖を着る人では27%低いという関連がありました。

ただし、これは日焼け止めが無効という意味ではありません。

また、1997年の研究では

布地の素材や色などによって紫外線防御力が大きく異なることが示されました。

そこで役立つのが

紫外線防御性能を示すUPFという指標です。

UPF50+の衣類は、試験条件下で

生地を透過する紫外線を約98%以上遮断します。

私は2年前のAAD(米国皮膚科学会)で

UPF50+のパーカーをいただきました。

学会で名前まで入れてくれる、すごいサービス!

こうした衣類は、日焼け止めが使いにくい方にも心強い選択肢です。

一方、2017年の研究では

ビーチパラソルの日陰だけでは十分に日焼けを防げないことも報告されています。

日陰にも散乱光や反射光が届くため

帽子や衣類などを組み合わせることが大切です。

紫外線を怖がらず、上手に付き合う

紫外線を過度に怖がる必要はありません。

屋外で過ごすことには、子供の近視発症予防などのメリットがあります。

また、皮膚でのビタミンD合成にはUVBが関与していますが

ビタミンDは食事やサプリメントでも確保できます。

骨の健康のために、強い紫外線を浴びる必要はありません。

大切なのは、強い紫外線を長時間浴びる機会を減らすことです。

私は次の順番で紫外線対策をおすすめしています。

  1. 紫外線の強い時間帯の長時間の外出をできるだけ避ける
  2. 日陰を選んで歩く
  3. 日傘をさす
  4. 帽子や衣類で皮膚を覆う
  5. UVカット眼鏡やサングラスを使う
  6. 使える方は日焼け止めを塗る

日焼け止めと物理的遮光を組み合わせるのが理想ですが

日焼け止めを使えない方にも、できる対策はたくさんあります。

肌が弱くても、外に出て、季節を楽しんでほしい。

そのためにも、紫外線と上手に付き合う方法を知っていただきたいと思います。

参考文献

  1. Raynaud E, et al. Predicting Age-Related Facial Hyperpigmentation via Dermatologist Knowledge Elicitation and Generative Modeling. Dermatology and Therapy. 2026.
    https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/42322531/
  2. Linos E, et al. Hat, shade, long sleeves, or sunscreen? Rethinking US sun protection messages based on their relative effectiveness. Cancer Causes & Control. 2011.
    https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/21637987/
  3. Davis S, et al. Clothing as protection from ultraviolet radiation: which fabric is most effective? International Journal of Dermatology. 1997.
    https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/9199990/
  4. Ou-Yang H, et al. Sun Protection by Beach Umbrella vs Sunscreen With a High Sun Protection Factor: A Randomized Clinical Trial. JAMA Dermatology. 2017.
    https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/28114650/

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