オバジ先生が目指す「スキンヘルス」を通じて、日本人にあった治療で、病気を診るのではなく人を診る医療を提供していくクリニック、それが野本真由美クリニック銀座です。

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野本真由美クリニック銀座

院長の野本真由美です。

電話番号は03-4405-5100です。

いつもご覧いただきありがとうございます。

2026年は教科書を書く仕事に注力しています。

これまでも教科書1コマ程度の担当はやってきましたが

今回は分野の違う2冊の教科書

4章分を担当するというハードルの高さ。笑

一人では達成できないことも

同志の医師たちと一緒ならがんばれると思います。

2026年はこのように少しプレッシャーのある仕事をしますが

自分を日々鼓舞してくれる言葉は

古典からいただくことが多いです。

なかでも老荘思想はよく読みます。

ノーベル化学賞を受賞した北川進先生が「無用の用」について話されていましたが

この言葉ならみなさんも聞いたことがあるかもしれません。

「老子」第11章の原文を書いてみます↓

三十輻、共一轂。當其無、有車之用。
埏埴以爲器。當其無、有器之用。
鑿戸牖以爲室。當其無、有室之用。
故有之以爲利、無之以爲用

書き下し分も書いてみます↓

三十の輻は一轂を共にす。其の無に當たりて車の用有り。
埴を埏して以て器を為る。其の無に當たりて器の用有り。
戸牖を鑿て以て室を為る。其の無に當たりて室の用有り。
故に有の以て利を為すは、無の以て用を為せばなり

内容を紹介してみます。

「三十の輻は一轂を共にす。其の無に當たりて車の用有り」

→30本の棒でできるタイヤは、真ん中に穴が開いているから車輪が回って車としての役割を果たすことができる。

「埴を埏して以て器を為る。其の無に當たりて器の用有り」

→粘土をこねて作った器は、何もない無の空間に食べ物を入れられるから、器としての役割を果たすことができる。

「戸牖を鑿て以て室を為る。其の無に當たりて室の用有り」

→戸や窓をつけて部屋を作るときに、部屋の中にぎっしりとものを詰めたら部屋は使えない。

部屋は何もない空間だから机やいすを置くことができる。

一見すると役に立たない(無用)と思われるものが、実は大きな役割(用)を果たしているということを伝えています。

優れた研究者は常にこういうマインドを持っているのだと思います。

最後に・・・

最近一般の方向けに寄稿した文章を書いたので

こちらにも載せてみます。

よろしかったらご覧ください。

<皮膚の美しさとホメオスタシス>

「肌がきれいですね」と言われるとき、それは単に見た目の問題ではありません。実は、あなたの体が日々変化に適応し、うまくバランスを保っている証なのです。

私たちの皮膚は、体の中で最も大きな臓器。紫外線や乾燥といった外からの刺激だけでなく、ストレスやホルモン、腸の調子など体の内側の変化も敏感に感じ取り、免疫系・神経系・血管系を介して全身とつながりながら調整を続けています。この絶妙なバランスを保つ力を「恒常性(ホメオスタシス)」と呼びます。

ところが、このバランスが長く崩れると、皮膚に微細な炎症が持続する状態、すなわち「慢性炎症」が生じます。これは急性炎症のように赤く腫れるのではなく、一見わからないレベルで続く炎症反応です。近年の研究で、シミ、しわ、たるみ、敏感肌、酒さ、ニキビなど、多くの美容皮膚トラブルの背景に、この慢性炎症が共通基盤として存在することが明らかになってきました。

さらに注目されているのが「細胞老化(セネセンス)」という概念です。老化細胞は、細胞分裂を停止し本来の機能を失いながらも、SASP(senescence-associated secretory phenotype)と呼ばれる炎症性サイトカインや蛋白分解酵素を分泌し続けます。これらは周囲の正常細胞にも悪影響を及ぼし、皮膚の慢性炎症と老化を加速させる悪循環を生み出します。

ここで重要なのは、炎症にも「必要な炎症」があるという点です。生体には老化細胞を除去する仕組みとして「適切な急性炎症」が存在します。短期間で収束する炎症反応は、マクロファージなどの免疫細胞を活性化させ、不要になった老化細胞の貪食・除去や組織の再生を促進します。

現在の美容医療では、この生理的メカニズムを応用した治療が行われています。レーザーやIPL、高周波、ニードル、ディープピールなどで「コントロールされた急性炎症」を誘導し、老化細胞の排除と真皮のリモデリングを促します。同時に、抗酸化療法や腸内環境の改善、生活習慣の見直しで内側から慢性炎症をコントロールする。つまり、慢性炎症を減らしながら、必要な急性炎症だけを適切に利用して組織を再構築し、恒常性を維持するアプローチです。

そして最後に。
恒常性とは「変わらないこと」ではありません。外界や内部環境の変化に応じて、常に調整し、ゆらぎながら適応し続けること。そのダイナミックな変化こそが生命現象そのものであり、美しさとは、その揺れ動く中で調和を保ち続ける力だと、私は思います。

野本真由美

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